国有林小班に対応しました(選択・PDF・SIMA/DXF/CSV 出力すべて)
通常筆と同じ感覚でクリック・多角形・円・経路選択、SIMA/DXF/CSV/PDF/URL 出力、マップ→地番出力モードの引き継ぎまで対応しました。低ズームでも選択済みが見えるハイライトも追加しています。
国有林小班に対応しました
これまで国有林小班(林班・小班)はマップ上で閲覧できるだけで、地番出力モードでは対象外でした。今回のアップデートで 通常筆とほぼ同じ感覚で選択・出力できる第 3 の分類 として扱えるようになりました。
林業事業者・森林組合・国有林の境界確認をされる方の業務で、地番と国有林を 1 つの位置図にまとめて出力するようなワークフローが取れます。
できるようになったこと
クリックで選択・解除ができる
これまでも国有林クリック自体はできましたが、選択後に もう一度クリックしても解除できない 状態でした。通常筆と同じくトグル操作に統一しました。
- 未選択の国有林をクリック → 選択リストに追加、緑色でハイライト
- 選択済みの国有林をクリック → リストから外れる
内部的にはクエリを空間インデックス(GiST)で駆動するよう SQL を書き直したので、クリックの応答も体感で数百 ms → 数十 ms まで速くなっています。
多角形・円・経路で範囲選択
地番出力モードの範囲選択も国有林対応にしました。通常筆と同じ入り口です。
- 多角形選択: 描いた多角形内の国有林を一括選択
- 円選択: 中心と半径で囲んだ範囲の国有林を選択
- 経路選択: 道路や KML ルートに沿って、バッファ内の国有林小班を抽出
経路選択は PostGIS の ST_DWithin を CTE で最適化しているので、長距離の路線でも取りこぼしなく抽出できます。
範囲選択の結果は、たとえば 多角形内の 12 区画 + 国有林 3 を選択しました のように、通常筆と国有林を合算して表示します。
通常筆がなくても選択が動く
低ズームで通常筆が非表示のときに多角形を描くと、以前は「区画が見つかりませんでした」で終わってしまうことがありました。今回のアップデートで、通常筆がなくても国有林があれば選択されるように 挙動を修正しています。国有林だけを対象にした調査でも、多角形や円で範囲を囲めば選択できます。
選択済みは低ズームでも見える
国有林の面ポリゴンは表示負荷の関係で ズーム 14 以上でしか描画していませんが、選択済みの国有林だけは全ズームで緑ハイライト を出すようにしました。
内部的には選択した国有林の完全ジオメトリを別途取得して、独立した GeoJSON レイヤーとして重ねています。ズームアウトして全体を俯瞰しながら「どこを選んだか」が常に見える状態になります。
SIMA / DXF / CSV / URL 出力に含める
地番出力モードの各出力タブで、国有林が選択されている場合はそのまま出力対象に含まれるようになりました。
- 国有林だけを選択している状態でも出力パネルが有効
- 通常筆と国有林の混在: 両方が SIMA / DXF / CSV に含まれる
- URL 共有: 共有 URL に国有林の選択も保存される
PDF 出力に緑ポリゴンで描画
PDF 出力にも国有林を追加しました。メイン地番 / 参照地番 / 国有林 の 3 分類として、それぞれ独立した色で描画されます。
- 色設定: 「色 ・ 線」タブに 「国有林」 を追加。デフォルトは Tailwind green-500 相当(
#22c55e) - ラベル表示: 「地番ラベル」で「メイン」または「すべて」を選ぶと、林小班名がラベルとして表示されます
- ラベル文字色は共通: メイン地番・参照地番・国有林のラベル文字色は「ラベル」設定 1 箇所で統一制御できます
- 引き出し線: ラベルをドラッグすると、通常筆と同じく引き出し線が出せます
「メイン地番のみラベル表示」モードでも国有林ラベルは表示されます。国有林はユーザーが明示的に選択した主対象なので、参照地番のように自動的に隠さないほうが自然だという判断です。
マップモード → 地番出力モードの引き継ぎ
マップモード(閲覧)で国有林をクリックしてから地番出力モードに切り替えると、選択済みの国有林がそのまま地番出力の選択リストに引き継がれます。通常筆と同じ挙動です。
「あ、これ書き出したい」と思って切り替えたときに、もう一度探し直さなくて済みます。
選択リストの表示
WorkModePanel の最小化ヘッダーに 0 区画 + 国有林 3 のように、通常筆と国有林の内訳が並んで表示されるようにしました。国有林だけ選んでいる状態でも件数が分かります。
出力ボタンの表示
出力ボタンのラベルも、通常筆と国有林の合計を表示するようにしました。
- 通常筆のみ:
SIMA 出力 (12 区画) - 国有林のみ:
SIMA 出力 (国有林 3) - 両方:
SIMA 出力 (12 区画 + 国有林 3)
使い方の流れ
- マップまたは地番出力モードで、国有林レイヤーを表示(ズーム 14 以上)
- クリック で国有林を 1 つずつ選択、または 多角形 / 円 / 経路 で範囲選択
- 地番出力モードの出力パネルから SIMA / DXF / CSV / PDF / URL を選択して出力
- PDF の場合は「色 ・ 線」タブで国有林の色、「表示」タブで地番ラベルの表示モードを調整
注意点
任意座標ビュー中は、PDF 出力だけは引き続きご利用いただけません。任意座標の筆は緯度経度を持たないため、背景マップに重ねる位置図を生成できないからです。SIMA / DXF / CSV は任意座標のままダウンロードできます。
今後
- 国有林の林小班詳細(樹種・林齢・保安林指定など)を PDF 情報パネルに載せられるように
- 林班単位・国有林単位での 一括選択 UI
- 国有林境界の SIMA 出力オプション(座標系の CAD 取り込み時の位置合わせ)
このあたりを順次追加していく予定です。
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