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DXF 出力で図面が回転していた不具合を修正しました(座標系の取り違え)

DXF 出力が、選択した場所の平面直角座標系ではなく、常に第9系で出力されていました。第9系以外の地域では、図面が約0.66度回転し、寸法がごくわずかに大きくなっていました。範囲(多角形)で出力した場合は SIMA でも同じことが起きていました。原因を特定し、修正しています。すでに出力された DXF をお使いの場合は、お手数ですが出力し直してご確認ください。

DXF 出力で図面が回転していた不具合を修正しました

DXF 出力で、選択した場所の平面直角座標系ではなく、常に第9系(東京付近)の座標系で 出力されていました。第9系以外の地域では、図面全体がわずかに回転した状態で出力されます。

利用者の方から「DXF で作成した図面と SIMA で作成した図面が異なる。DXF の方向がずれて 少し拡大する」とご報告をいただき、判明したものです。的確なご指摘をありがとうございました。


対象になる場合

次のどちらかに当てはまる場合です。

1. 第9系以外の地域で DXF を出力された場合

第9系は次の8都県です。この8都県の中だけで作業されていた場合、DXF は正しく出力されています。

福島県・茨城県・栃木県・群馬県・埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県

それ以外の地域(上記以外のすべての都道府県)で DXF を出力された場合、 図面が回転した状態になっています。

2. 範囲(多角形)で囲んで出力された場合

「多角形」で範囲を囲んで出力する場合は、SIMA でも同じことが起きていました。 こちらも第9系以外の地域が対象です。

対象にならない場合

  • 筆を選んでから SIMA で出力する通常の使い方は、正しく出力されています。 こちらは選択した筆から座標系を判別して出力していました
  • 上記8都県の中だけで作業されていた場合
  • PDF・CSV は平面直角座標を使わないため、影響はありません

どのくらい回転していたか

第10系(宮城県・岩手県・青森県・秋田県・山形県)の土地で実測した値です。

回転 0.66 度(100m 先で約 1.14m 横に移動します)
寸法 1.00005 倍(100m あたり約 5mm 大きくなります)

回転の角度は、その土地が本来の系の中心からどれだけ離れているかで変わります。 第9系から遠い地域ほど大きくなります。

図面の形そのものは保たれているため、単体で見ると気づきにくく、 SIMA と重ねて初めて分かる種類のものです。ご報告いただいた方も、その形で気づかれました。


原因

平面直角座標系(第1系〜第19系)は、地域ごとに基準となる位置が決められています。 GEONEX は、選択された筆がどの系のデータかを判別して、その系で出力しています。

SIMA 出力ではこの判別を行っていましたが、DXF 出力ではこの判別結果を使っておらず、 初期値の第9系のまま出力していました

あわせて、次の2点も同じ原因でした。

  • 「共通設定 → 座標系」で系を明示的にお選びいただいた場合も、その指定が DXF には渡っていませんでした
  • 範囲(多角形)で出力する場合は、選んだ筆の一覧がないため系を判別できず、 SIMA・DXF とも第9系のまま出力していました

対応

  • DXF が SIMA と同じ方法で座標系を判別するようにしました
  • 「共通設定 → 座標系」でお選びいただいた系が、DXF にも反映されるようにしました
  • 範囲(多角形)で出力する場合も、範囲に含まれる筆から座標系を判別するようにしました

同じ選択で SIMA と DXF を出力し、すべての座標が一致することを、 第9系・第10系・第2系・第6系・任意座標のそれぞれで確認しています。

すでに出力された DXF をお使いの場合

お手数ですが、出力し直してご確認ください。 第9系以外の地域で出力された DXF は、上記のとおり回転した状態になっています。

ご不明な点は、画面右下のお問い合わせからお知らせください。


あわせて修正したもの

DXF の件を調べる中で見つかった、出力まわりの不具合です。

範囲を囲んで出力すると、処理が終わらないことがありました

多角形で範囲を囲み、基準点を含めて出力・プレビューすると、 「読込中」の表示のまま戻らないことがありました。

基準点の検索が、本来使うべき索引を使えずにテーブル全体を読みに行っていたことが原因です。 検索の条件を組み替え、索引が使われるようにしました。約 0.2 秒で完了するようになりました。

なお、30秒で処理を打ち切る仕組みを入れていたのですが、これ自体が正しく動いておらず、 打ち切られないまま待ち続ける状態になっていました。こちらも修正しています。

広い範囲を囲んだとき、一部だけが出力されていました

多角形で広い範囲を囲むと、範囲内の筆のうち先頭の 50,000 件だけが出力され、 残りが含まれていないことをお知らせしていませんでした

たとえば約 7km 四方を囲むと 10 万件を超える筆が含まれますが、 その約半分だけが入った状態で出力されていました。

1回に出力できる区画数を 5,000 件とし、これを超える場合は 含まれる件数をお伝えしたうえで、範囲を分けていただくようご案内するようにしました。

多角形を確定せずに出力したときの確認

多角形を描いたあと「多角形内の区画を選択」を押さずに出力・プレビューを押すと、 選択リストではなく描いた範囲の内側が対象になります。

この違いが分かりにくかったため、確認をお出しするようにしました。

  • はい — 多角形を確定し、選択リストに追加してから出力します
  • いいえ — 確定せず、描いた範囲の内側を対象に出力します
  • キャンセル — 何もしません

「まず範囲の中身だけ見たい」という使い方もできるよう、確定を必須にはしていません。


GEONEX は測量のお仕事で使っていただくものです。 出力したものが正しいことが、いちばん大事だと考えています。

今回の件は、SIMA と DXF を重ねて確認された方がいらしたから見つかりました。 お気づきの点がありましたら、どうぞお知らせください。